岩石の成り立ち

石・岩・岩石、呼び方は違っても、全ての地球の表層部、地殻を構成している堅い無機物質です。太陽系の誕生、そして太陽の周りを公転しながら回っていた大小の粒子状物質(隕石など)がぶつかりあって、だんだんと大きくなったのが地球だと考えられています。ぶつかり合った時に生じた熱がその物質を溶かし、地球の初期状態は、マグマオーシャン(マグマの海)と呼ばれる高熱の物質で覆われていました。

次第にぶつかってくる粒子も少なくなって、温度が下がり、含まれていた水素や二酸化炭素などの発揮成分が蒸発、原始大気ができて雨が降り、海ができ、地球が冷えはじめて鉱物の結晶ができはじめます。結晶した鉱物が集合体を作る – 火成岩の誕生です。

太陽の熱、大気、水などによる風化作用や浸食作用で分解された火成岩のかけらや粒子は、堆積する場所まで運ばれ、堆積岩となる。

地球深部では高温・高圧の物質が流動していることが分かっています。地球深部のマグマが流動して地球浅部に上がってくると、その周囲にあった火成岩、堆積岩などが高温・高圧の影響を受けて変化します。変成岩の誕生です。

岩石は、下の図のような循環システムによって、それぞれの形成に至る環境変化の歴史を持っている。

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