滝山川石(たきやまがわいし)

滝山川石(たきやまがわいし)

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 当石は広島県安芸あき太田おおたちょう温井ぬくいダムとなっている地域の川底から採取された花崗かこうがんである。含まれているカリ長石ちょうせき由来のピンク色が特徴的で、さくら御影みかげいしと呼ばれることもある。花崗岩は深成岩(マグマが深い場所で固まった岩石)の一種である。中国地方では白亜紀はくあきの後期(約8,000万年前)に花崗岩が大規模に貫入した。それにより、現代の広島県では地表面の40%を広島型花崗岩が占めるという状態になっている。この花崗岩には暗色あんしょく包有物ほうゆうぶつと呼ばれる黒い部分が入っており、建築資材にはむかないため、庭石として利用されることが多い。