瀬戸の島々(せとのしまじま)

瀬戸の島々(せとのしまじま)

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 当石は広島県安芸あき太田おおたちょう温井ぬくいダムとなっている地域の川底から採取された花崗かこうがんである。含まれているカリ長石ちょうせき由来のピンク色が特徴的で、さくら御影みかげいしと呼ばれることもある。花崗岩は深成岩(マグマが深い場所で固まった岩石)の一種である。岩石中に縞模様が見える。この縞模様は流理りゅうりと呼ばれるマグマが流動したことを示す構造で、これはマグマの固結こけつが起こる際に成分や組織の差によって鉱物が一定の方向に並ぶことで出来た模様である。
石組としては平庭ひらにわに分類され、本州から瀬戸内海の島々を見渡した風景をイメージして作庭されている。実際に瀬戸内海の島々の地質は花崗岩であることが多い。

暗色包有物の写真(タップで開閉)