モアイ石

モアイ石

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 当石は広島県安芸あき高田たかた向原むかいばらちょうで採取された流紋岩りゅうもんがんで、高田たかだ流紋岩りゅうもんがんに分類される。これは後期白亜紀はくあき(約1億年前~8,000万年前)にアジア大陸の東縁部で起こった火山活動によって形成されたものである。流紋岩は火山岩の一種で、SiO2成分が70%を超えるものである。成分的に対応する深成岩は花崗かこうがんである。当石には溶岩の流れた痕跡である流理りゅうりがみられないため、溶岩が固まった岩石ではなく、火山の噴出物(火山灰など)が固まってできた溶結ようけつ凝灰ぎょうかいがんであると考えられる。
当石は岩石が冷える際にできる割れ目である節理せつりが発達し、特徴的な形で産出したものである。