志布志湾石 (しぶしわんせき)

志布志湾石 (しぶしわんせき)

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 当石は鹿児島県で火山灰が降り積もってできた岩石である。約3万年前ごろから爆発的な噴火を起こした姶良 あいらカルデラ(現在の鹿児島湾域)の火山灰が由来で、軽石(白色)や溶岩(黒色)が取り込まれているのがわかる。岩石表面に開いている穴は甌穴おうけつ(ポットホール)とよばれるもので、岩石の表面にあった微細な穴にれきが入り込み、その礫が水の流れによって回転することで周囲を削り成長した穴である。平成24年に志布志 しぶし わん夏井なつい海岸の火砕流かさいりゅう堆積物は天然記念物に指定された。