銘石が展覧する日本庭園 仙石庭園
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当石は広島県広島市佐伯さえき区く湯来ゆき町ちょうの旧砂谷さごたに村地域で採取された緑色りょくしょく岩がんである。元々は海底火山の溶岩が冷えて固まった岩石(玄武げんぶ岩がん)で、熱変成作用を受けたものである。構成元素に鉄を含むため、風化によって酸化鉄に変化した部分は茶色くなり、磁性を示す場合がある。風化を受けていない部分は緑蓮りょくれん石せき由来の青~緑色が見える。 当組石は三尊石さんそんせきと呼ばれる、中央に主石を置いて脇待石わきまちいしを左右に一つずつ置いた組石の様式である。日本では七五三の数字が縁起がいいとされ、それらの数字に合わせた組石が日本庭園では重宝される。