銘石が展覧する日本庭園 仙石庭園
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当石は高知県の仁淀川によどがわ流域で採取された縞状チャートである。白い石英せきえいの脈みゃくが糸に見えることから糸掛石いとかけいしと呼ばれる。特にこの地域の糸掛石は糸の部分を古代中国周しゅう王朝の太公望たいこうぼうの釣り糸になぞらえて「太公石たいこうせき」と呼ぶことがある。この糸掛の部分はチャート形成後に割れ目ができ、そこを通った熱水ねっすいから石英が細脈状さいみゃくじょうに沈殿ちんでんしてできたと考えられる。